2016年5月22日、沖電気工業労働組合の組合員とそのご家族26人が、福島県郡山市の国有林に約300本のどんぐりの木を植えました。
沖電気工業労働組合はプロジェクトDにご参加いただき「OKI UNIONどんぐり里親プロジェクト」として、福島県で採取したどんぐりを約2年半育て、どんぐりの苗木が大きく育ったので植樹祭をすることになりました。
植樹の指導は、地元で森林体験プログラムを通じて自然環境を守る活動をしているNPO法人小野自然倶楽部の大方さんら3人。これまでもプロジェクトDの植樹や草刈りで大変お世話になっています。
当日はさわやかな五月晴れ。少し動くとじっとり汗ばむ陽気の中、腕力に自信のある男性が、竹のクイを等間隔に打ち込むと、クイのそばに、女性や子どもたちが大事に育てた苗木を1本ずつ置きます。そして、スコップやクワを使って穴を掘り、苗を植えます。前日に降った雨のおかげで、土が適度に湿り穴を掘るのがだいぶ楽でした。苗もきっと良く育つことでしょう。
どうして木を植えるのが海岸でなく山の中なのか? 疑問に思う参加者の方がいらっしゃいました。小野自然倶楽部の方が津波被災地の復興が思うように進まないため、植栽できる場所がないことを説明してくださいました。また、この地域の産業も大きなダメージを受けたので、今回のようにたくさんの方が訪れていただくことは、この地域に住む人々にとって大きな力になることもお話しいただきました。
震災から5年。生きものはだんだん増えているようです。木を植えているとき、すぐ近くをタカが旋回しながら飛びました。ノスリというカラスくらいの大きさのタカで、小動物や小鳥を食べています。ノスリがいることは、それだけ多くの生きものが住んでいる証拠なのです。今日植えた木が大きく育ち、このあたりが森になるころには、もっとたくさんの生きものが生活しているかもしれません。
植樹が終わった後、記念のプレートを建て、裏側にみんなで名前を書きました。
森を育てる活動は、木を植えただけでは終わりません。沖電気工業労働組合の方は「草刈りなどの活動にも参加を考えたい」とおっしゃっています。地元のNPOの方も大歓迎「草刈りの後は、地元の食材でバーベキューをしましょう」と呼びかけました。
福島の復興は、まだまだ長い年月が必要です。また、木が大きく育つまでしばらくは手入れが欠かせません。プロジェクトDでは、木を育てることを通じて被災地とつながる活動を続けます。この活動にご参加いただける方々、ご支援いただける方々を募っています。お手伝いいただける方、いつでも事務局までお声がけください。