長い間苗木を植える場所が決まらなかった岩手県ですが、三菱製紙株式会社様のご協力をいただき、5月28日、北上市にある工場近くの社有地で植樹を行いました!!
参加したのは、お隣秋田県のこどもエコクラブ「MV東北秋田緑の少年団」と地元北上市の「イオン江釣子チアーズクラブ」、三菱製紙の社員のご家族など総勢約50名。秋田のみなさんは、プロジェクトDで自分たちが育てたコナラの苗木30本をバスで運んできてくれました。また、4年前に一緒にどんぐりを拾った岩手県のこどもエコクラブコーディネーターさんも盛岡から駆けつけてくれました。
三菱製紙は、製紙メーカーによる森林保全の観点から、地球温暖化防止や生物多様性について理解を深めてもらうことを目的とした環境学習の取り組み「エコシステムアカデミー」を2010年から続けています。今回のプログラム企画や植樹の指導は、エコシステムアカデミーのスタッフの方が担当してくださいました。
まずは植え方の見本を見せてもらいます。穴を掘ったら苗木を植え、掘った土を戻して周りをしっかり踏み固めます。こうして土とぴったりくっつけてやることで、根が元気に伸びるのだそう。風で倒れないように支柱の竹杭に麻ひもで緩く結びつけたら完成です。しかし場所によっては石が多く隠れており、穴を掘るのが大変そう…。みんな少しひるんだ様子でしたが、とにかくやるしかない!!スコップを持って作業開始です。朝方少しぱらついた雨もすっかり上がって日差しが出てきた中、みんなひたすら穴を掘り、苗木を植えていきます。掘り出した石も丁寧に取り除いていました。 どんぐりを植え終えたら、最後の仕上げです。南側の日当たりのよい場所に、グミ、ガマズミ、ナンテンなど、赤い実をつける木を植えました。三菱製紙さんはこの場所を、誰でも訪れることのできる憩いの場にしたいと考えており、たくさんの野鳥にも集まってきてほしいと、これらの苗木を用意されたそうです。
午後は、製紙工場の見学や森と木のお話などこちらも盛りだくさん。大きな紙のロールからティッシュペーパーができあがる過程を見たり、地元産の広葉樹を材料として使用していることを知って感心したり、…。木を切ったらちゃんと使うこと、また植えて育てることで森のサイクルが回り続けることを、一日の活動を通じて理解することができました。
この日みんなで植えた苗木は全部で約150本。エコシステムアカデミーの校長がお話しされたように、これらが大きく育って森になるまでには50年もの時間がかかりますし、苗木が小さいうちは下草刈りなどの手入れもしなければなりません。参加されたみなさんからは、「下草刈りにも来たい!」という頼もしい声が聞かれました。ぜひ、よろしくお願いしますね。みんなでステキな森に育てていきましょう!!